展覧会・本などの紹介

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[ new ] 2026.06.21. エッセイ  

作品を観る、ここに在る声を聞く :Tokyo Pride 2026 Queer Art Exhibition

 

作品を観ることは、誰かの経験に少し近づくことでもあります。南青山のQueer Space Tokyoで開催された「Tokyo Pride 2026 Queer Art Exhibition」には、LGBTQ+当事者やクィアな視点をもつアーティストによる作品、クィア文化の記憶や歴史、コミュニティに関わる物語が集まっていました。学生たちと会場を訪れ、本展を担当する若林佑真さんに展示の背景を伺いながら、作品の前で立ち止まりました。声、身体、記憶、制度への違和感、誰かを愛することの切実さ。会場で出会った作品は、見えにくくされてきたものが社会のなかにあらわれる時間をつくっていました。

小指をつなぐ : 秋ヶ瀬のネウロズが照らす「差別に抗して立つ芸能」

 

ネウロズは、春分に行われるクルドの新年祭です。踊りや音楽、色鮮やかな衣装をともなって春の訪れを祝うこの祭りは、クルドの故地だけでなく、故郷を離れて暮らす人びとにとっても、自分たちの記憶とつながりを確かめる大切な場となっています。しかし埼玉では、そうした祝祭の場がしばしば「在日クルド人」という名のもとに一括りにされ、不安や排除の言葉にさらされてきました。本稿は、秋ヶ瀬公園のネウロズを歩きながら、踊り、音楽、食べ物、人びとの声がつくる場の豊かさと、それを標的にするヘイトのまなざしとの隔たりを見つめる試みです。

World Listening Day 7/18

 

718日、カナダの作曲家R.マリー・シェーファーの誕生日は、World Listeing Day に定められています。毎年サウンドウォークやリスニングパーディーなどが企画されます。「サウンドスケープ」の提唱者として知られるシェーファーは、「世界の調律」SoundscapeThe Tuning of the Worldの著者であり、また音環境運動の創設者のひとりでした。彼が1960年代後半に設立した国際プロジェクト World Soundscape Project は、現在の音響生態学などのアプローチに大きく貢献したと言えます。

論考「生成としての音楽: ラテンアメリカの二つの芸術をめぐる人類学的考察

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ラテンアメリカの二つの芸術実践を手がかりに、音楽を固定された「作品」としてではなく、人・制度・場所・経験の関係のなかで立ち上がる「生成」として捉え直した論考です。芸術を人類学的に考えるための視点を提示しています。

 

「フィールド・レコーディング入門 響きのなかで世界と出会う」刊行記念選書フェア

 

「フィールド・レコーディング入門 響きのなかで世界と出会う」(フィルムアート社)刊行記念選書フェアの刊行を記念して、ジュンク堂では、著者の柳沢英輔さん(音文化研究)が選書した特設コーナーを設置しています。ユクスキュルの「生物から見た世界」、生物音響学会(編)の「生き物と音の事典」、スターンの「聞こえくる過去」……..そのラインナップは、サウンド × 人類学、環境 × 人間について、 あるいは私たちの「内にある」響きについて、耳を傾ける機会を与えてくれることでしょう。

「みんなちがってみんないい2022」ファイナル

 

河原で不便を楽しもう!多文化・環境共生型野外イベント

国際交流、多文化共生、オフグリッド……。5月の爽やかな空の下、多様な人々が出会い、それぞれの違いを見つめてきた「みなちが」は、28回目を迎える今年で最終回を迎えることになりました。パフォーマンス会場では朝鮮農楽、アイヌの歌、沖縄のエイサーが、展示会場では福島やウクライナ・キーウ関連の写真展、みなちがの軌跡が、体験イベントでは羊の毛刈りや大道芸が繰り広げられます。「みんなちがってみんないい」ーーそれは浅川の河川敷に転がって目を閉じたとき、ココロとカラダから出てくるコトバのことです。

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21_21 DESIGN SIGHT The Year 2121: Futures In-Sight”)photo by Harumi Shimizu

新しい聴覚体験を創出するプロジェクト「See by Your Ears」を主宰する、音楽家・サウンドアーティストevalaの作品『-a』が展示されます。聴覚の次元から、私たちの新たな経験を探求してきたevala氏。その作品たちが与える空間の揺らぎは、単なる音の経験と言うよりも、むしろ私たちの皮膚にじかに浸透していきます。そして音の震えが、地球の最下層にある空気の存在を明らかにし、私たちを生命の源へと導いてくれるのです。

 

 

 

ウェブジャーナル《-oid》創刊記念イベント<Call & Reponse>

 

-oid》オイド は、20223月に人類学とアートの研究・実践に携わるメンバーが立ち上げたウェブマガジンです。「メディア=かたちにこだわらない」「表現するジャンルを問わない」「活動するシーンを越える」をコンセプトに情報を発信してきました〈Call and Response〉では、お招きしたゲストとともに(=call)現在のメディアやアートをめぐる状況について見なおし、ホスト側である《-oid》のメンバーからのインタビュー、トークやサウンド制作で応答(=response)をしながら、学術的な「研究」とアートの「現場」が交差しつつ開かれた場をつくり、《-oid》のあり方について、対話を通して考えていきたいと思います。

 

日時:20221125日(金)19:00-21:00

参加無料  3331 Arts Chiyoda より オンライン配信